最新のテクノロ ジーで家電や玩具までもiotで繋がり、タクシーの配車まで行うサービスを展開しているカスラン社。. 里親センターについたチャッキーは火災報知器を作動させて人を遠ざけ、施設長のグレースを殺してアンディをプレイパルス社の工場へ連れて行く。チャッキーは呪文を唱えてアンディの身体に魂を移そうとするが、唱え終わっても鼻血は止まらない。チャッキーは長い時間を人形の中で過ごしたためにもうその中から出ることが出来なくなっていたのである。怒ったチャッキーはアンディと彼を助けに来たカイルを追いかけ始める。 映画『チャイルド・プレイ(2019)』は、これまでたびたび放送されてきた「恐怖の人形」チャッキーによって人々が震撼させられるホラー映画『チャイルド・プレイ』シリーズの最新作です。本シリーズは初代から数えて実に7作ほど製作されていますが、本作に関しては過去作との直接的な関連性がないため、ここから新たに鑑賞しても全く問題はありません。ただし、当然ながら過去作と比較して映画を楽しむという見方もありますし、「時代の変化」を感じるシーンも多いため、少なくとも「初代」くらいは見ておくとより映画を楽しめるかもしれません。今回はそんな『チャイルド・プレイ(2019)』の個人的な感想や解説、考察を書いていきます!なお、ネタバレには注意してください。目次母親であるカレンとともにシカゴに引っ越した少年のアンディ。しかし彼には友達が少なく、日々寂しさを紛らわせながら生活していました。そんな時、勤務先の店舗で「目が赤いから」という理由によって返品された人形のおもちゃを持ち帰ったカレンは、アンディにそれをプレゼントするのです。 最新鋭のAIを搭載するチャッキーは、高度な技術でアンディとまるで人間と変わらないような接し方をしていくようになりました。本来は従順なはずの人形が、自分の命令に従わないことを不思議に思うアンディ。ここで事件が発生し、チャッキーは飼い猫の首を絞め続けるという凶行に走ります。チャッキーへの恐怖感を決定的なものにしたアンディは、その後も複雑怪奇なチャッキーの振舞いに翻弄されるようになるのです。まず、本作で語るべき点は豪華なスタッフとキャストではないでしょうか。これまで、「チャイルド・プレイ」シリーズはシリーズ創始者であるドン・マンシーニという人物が制作に関わり続けていました。しかし、本作では彼が制作にタッチしておらず、代わりに製作を担当したのが、本作と同じようなホラー作品の『IT』をリブートしてホラー映画史上最高の興行収入を記録した製作チームです。そのため、単純な興行成績だけでなく内容が評価されるという傑作を生みだしたチームの製作ということで、映画ファンの注目度も高いものがありました。ただし、監督や脚本といった直接的なスタッフは『IT』と異なり、むしろプロデュース面が同一であったといえるでしょう。オリジナル製作のスタッフが関わっていないということもあり、本作の設定に関しては大胆な変更が行なわれました。その最たるものが恐怖の人形チャッキーにまつわる設定で、これまでは死亡した殺人鬼の霊がブーデゥ教の呪術によって人形に乗り移ったという設定であったのに対し、本作では最新鋭AIのプログラム的な暴走という設定に書き換えられています。これは言うまでもなく非常に重要な設定の変更で、もはや本作のジャンルそのものもオリジナルのそれとは変質していると言っても過言ではないでしょう。これまでの作品は、恐怖の殺人鬼が子供向けのおもちゃに潜んでいるという「サイコホラー」的な要素が強かったのに対し、本作はAIの暴走というロボットの面が強調された「SFホラー」というジャンルに分類されることが最も適当なのではないかと思うほどです。 また、オリジナルとはかなり変化しているキャスト陣についても言及しておきましょう。作品の性質上、子役をそのまま起用することができないのはもっともですが、注目すべきはチャッキー役を務める声優の存在でしょう。なんと、本作でチャッキーの声を担当しているのは「スターウォーズ」シリーズでルーク・スカイウォーカー役を務めるマーク・ハミルであり、キャストを見た時には筆者も驚かされました。ただ、演技そのものは非常に自然であり、やはりプロの声優といったところです。実際、彼自身は俳優というよりも声優としての活動を近年は中心にしており、考えてみれば演技が自然なのも当たり前なのかもしれません。先ほども述べたように、本作最大のオリジナル要素は「チャッキーの設定変更」に他なりません。最新鋭のAIを搭載したチャッキーは、プログラムの「アンディに尽くす」という機能が暴走し、彼に危害をなす恐れがある対象を片っ端から排除しにかかります。しかし、無論それがアンディの願いでないことは明らかであり、最終的には彼らの手によって破壊されてしまうのです。このように、チャッキーの設定を変更したことは作品の根幹にかかわる部分を大きく変化させていることがわかります。本作のテーマとして考えられることは「AIの暴走による人類の危機」にほかならず、日々我々の身近になっていくAIを取り上げた現代流の映画といえるでしょう。 そもそも、チャッキーは本作で能動的な殺人を犯しているとは言い難い側面があります。そのため、彼という存在を生み出したのは紛れもなく人間であり、厳密に言えば悪役でさえもないと考えることが可能です。行動の動機も悪意に満ちたものとは言い難く、ボタンのかけ違いによって生じた悲しい事件に変質しているのです。この内容が示しているのは、やはりAIという存在に対する問題提起と考えるべきです。日本は「AI後進国」と呼ばれてしまうことも珍しくないですが、それでも我々の身近にはAIを駆使して作用している現象を見つけることはかなり容易になりつつあります。もちろん現代の技術で「映画の中のチャッキー」を再現することは不可能ですが、近い将来これに近いおもちゃが出現してきたとしても全く不思議ではありません。昔の映画に例えると、スタンリー・キューブリック監督の傑作『つまり、この映画に登場する「チャッキー」の暴走は、決して他人ごとではないとも考えられるのです。もちろん我々がそれに気づいてもできることはほとんどないでしょうが、少なくとも「AIは全知全能の神ではない」ということを認識しておくと、AIとの関わり方にも良い影響を与えることができるでしょう。良くも悪くもAIはプログラムの塊ですから、融通や義理が働かないのもまた事実ですし。ここまで、AI技術の導入によってチャッキーの設定が大きく変容したことについては触れてきました。この変化は時代を取り入れており、決して悪いものではないとも思います。しかしながら、本作はホラー作品の根本的な部分である「被害者一同の描写」がややおざなりであるという印象も否めず、AIによって描かれるチャッキーの姿とその恐怖ばかりがクローズアップされていたような印象は否めません。実際、特にアンディの母親であるカレンやその彼氏は「とりあえず憎まれ役」というようにやっつけ感漂う描写によって表現されており、このあたりはよくあるB級ホラー映画の色彩が強いように感じました。もちろん、特に同情の余地がない被害者を意図的に作り出すこともホラー映画らしいといえばらしいのですが、個人的にはもう少し丁寧な描写が欲しかったところです。ただ、代わりと言ってはなんですが、筆者としてはアンディやその家族よりもチャッキー本人に同情してしまいました。彼の行動原理を整理してみると、基本的には「ご主人様を喜ばせる」ことを主眼に置いているように感じます。そのため、映画序盤では本当の友人のように振舞っているのも印象的です。それが、人間たちが見せつけた「悪いもの」に感化されて方向性を狂わせていき、そして最後は破壊されてしまうのです。これはAIの恐怖を描いている一方で、個人的には「人間に翻弄されたチャッキー」という別の側面が見出せるように感じました。そう考えていくと、勝手に生み出して勝手に破壊しにかかってきた人間という存在の「身勝手さ」のようなものを描くこともテーマになっていたのかもしれないですね。ここまでは映画に関する様々な角度からの解説を試みてきました。その中でも少しだけ触れてきましたが、この項では「オリジナル版」と「本作」の間に存在する決定的な「恐怖感」という重要な部分の違いを検討していきます。まず、もう一度オリジナル版の設定を検討してみると、チャッキーは「殺人鬼の魂」を有している普通の人形であることがわかります。それはつまり、チャッキーがもたらす恐怖感はある種の「オカルト」に基づいたそれであり、我々は得体のしれない恐怖を抱くのでした。 また、同じ「殺人人形」を描いていても、殺し方やその見せ方もずいぶんと異なっているように感じます。オリジナル版においては、「普通の人形」がなぜか動いているという類の心理的な恐怖が全面に押し出されていました。具体的に言うと、見た目は何の変哲もないチャッキー人形はある意味で「人間」そのものにもかかわらず、印象から「人間ではない」と判断されているが故の「どうじてこの人形は動いているんだ!」という焦りや恐怖のことです。一方、本作におけるチャッキーは言うまでもなく「純然たるAI」として描かれています。もちろん我々もこの存在に恐怖感を抱くことは抱くのですが、この人形自体は「人間」とは言い難く、あくまでプログラム面の不具合といった印象を抱きます。それゆえに、過去の作品で感じていたような得体のしれない恐怖におびえるというよりは、AI技術のもたらす悪影響について考えさせられる作品になっているように感じました。ただし、この「殺人鬼の魂からAIの暴走」への書き換えによる恐怖心の減退については製作陣も理解はしていたようで、本作における殺人は過去作と比べると「ゴア的」に変質しているように思えました。これまでは「どうして動いているんだ」という予想を裏切られたことによる心理面での恐怖が描かれていた一方で、本作は「これほどむごたらしい形で殺した」というような「殺し方」の面で観客に恐怖心を与えようとしているのかもしれません。オリジナルのファンと本作の内容は、ある意味で噛み合わないところがあるというのも事実です。同じホラー作品と言えども、「怖がらせ方のロジック」が変質していてはもはや別の作品と呼んでも差し支えないでしょう。そのため、もしかするとオリジナルのファンには受け入れられないという方も少なくないかもしれません。 一方で、筆者としては「モダンなチャイルドプレイ」として一定の評価は与えられるように感じました。ゴア描写の増加による「安易な恐怖の演出」には不満があるのも否めませんが、極めて身近な領域におけるAIの恐怖を描いている点に関しては恐怖感も覚えましたし、近い将来に問題になってもおかしくないトピックであるとも思います。ちなみに、ここでいうところの「ゴア描写」はかなりグロテスクなので、スプラッタ映画に耐性のない方はくれぐれもお気を付けください。過去の作品は大丈夫でも、リブートの本作はダメということも十分にあり得ますので。この作品のラストを検討してみると、いくらか続編を匂わせた形になっていることにお気づきの方も多いでしょう。最終的に焼却処分されたチャッキーですが、どこかの店頭に並べられた別のチャッキーが不敵にほほ笑むことで映画が完結しています。これは「チャッキーの魂が乗り移った」というオリジナルのオマージュ的な演出にも見えますし、「すべてのチャッキーには覚醒の危険がある」ということを示唆した演出にも見えます。ただ、いずれにしても未来志向的な演出であることは間違いなく、製作陣はある程度続編の製作を意図して物語を形成しているのではないでしょうか。実際、同じ製作チームが担当した『IT』のリブートは素晴らしい結果を残したため、日本においても2019年11月に続編の公開が決定しています。この事実から続編を前提に作品が制作されていても何ら不思議はなく、本作を気に入った方にとっては次回作を期待するに十分な根拠にもなります。 しかし、普通の作品であれば「興行収入」の結果次第で続編の有無が決まりそうですが、この作品に関して言えば少し厄介な問題を抱えているともいえます。それは、本シリーズの創始者であるドン・マンシーニが、このリブート作をあまり歓迎していないという点です。彼はインタビューにて「製作会社が『チャイルドプレイ』の製作権を有している」ことは明言したうえで、自分の育ててきたシリーズを他者が中心となって製作することを快く思っておらず、映画へのクレジット挿入を断ったと明言されています。もちろん、実際に映画が公開されている以上本シリーズの製作に原作者の同意を必要としないのは事実なのでしょうが、彼にそっぽを向かれていることがプラスになるとは到底思えません。実際、「チャイルドプレイ」というシリーズは現在進行形のプロジェクトであり、2020年には新たなテレビシリーズの製作も明言されています。 こう考えていくと、スティーブン・キングの小説が原作となっている『IT』とは映画製作の難易度が異なるはずで、続編を製作するには権利以外の厄介な問題と対峙する必要があるのです。もちろん、原作者の反対を押し切って本作を公開した以上、満足できる売り上げを記録できれば続編の製作は辞さないでしょう。しかし、普通の映画で続編を作るのとはまた異なった問題を抱えていることは厳然たる事実であり、続編制作ラインがやや高めに設定されている可能性も否めません。このあたりに関しては、公開してしばらくの興行成績を見守ってみれば答えはおのずと現れることでしょう。(Written by とーじん)

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