仕事をしているときにふと、「これはうつの初期症状かもしれない」と感じることがありますよね。しかし、実際にうつかどうかを見分けるのは容易ではありません。今回は、お仕事をしている方向けに、うつかどうかを判断するポイントを解説いたします。 今回は,うつ診断をもらい,仕事を休むことになった後の時間の過ごし方についての体験を記していきたいと思います。「うつ気味だな」「最近疲れ取れないな」「明日仕事行くの嫌だなぁ」私も同じでした。しかし,時間の使い方を考えると,少し気が楽になりますよ。 【2019年9月9日更新】仕事を辞めたい、仕事に行きたくない、ずっとそう感じるようならば鬱(うつ)かもしれません。うつになる前にどうするべきか、うつの特徴について解説します。心身を壊してしまう前に早めの対処をしてください。 2019年10月14日キズキビジネスカレッジの寺田です。しかし、実際にうつ病かどうかを見分けるのは容易ではありません。「仕事をしていたら憂鬱になることくらいあるはず…」あなたも、上記のようにうつ病かどうかの区別がつかずに悩んではいないでしょうか?そこで今回は、ご本人はもちろん、「あの人はうつ病になりかけているかもしれない」と思っているご家族や職場の方の参考にもなるかと思います。ただし、あくまでも「参考」です。この記事を読んで「うつ病かもしれない」と思い当たったときは、本当にうつ病かどうか、ケアや治療をどうするかについて、医療機関にきちんと見てもらいましょう。目次うつ病の初期症状は、以下のように3つの側面から確認することができます。この章では、上記の3つに見られるうつ病の初期症状を合計10個のサインにわけて紹介いたします。なお、本項目は、厚生労働省のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」と、書籍『現役 精神科産業医が教える「うつ」からの職場復帰のポイント[第2版]』を参考にしていますので、うつ病についてもっと詳しい内容を知りたいという方はご参照ください。身体面にあらわれるうつ病の初期症状は、主に4つのサインに分けることができます。例えば、疲労であれば休養を取れば通常は解消されるはずです。頭痛や腹痛も一過性の場合が多いでしょう。しかし、うつ病の場合、波はあるものの症状が長く続きます。とはいえ、うつ病以外の疾患による症状の可能性もあるため、身体の痛みなどを感じた際にはまず内科を受診するようにしましょう。ちなみに私が仕事をしながら「うつ病かもしれない」と思ったときは、上記の4つすべてを初期症状として感じていました。何度か内科へ通院はしましたが、いつも自律神経失調症としか診断されなかったため、メンタルクリニックを訪れたところ、はじめてうつ病という診断をくだされたのを覚えています。上記の初期症状をもとに病院へ行っても解決しない場合は、心療内科などにセカンドオピニオンを求めてみるとよいでしょう。精神面で見られるサインとしては、以下の3つを挙げることができます。上記の中でも特に注意してほしいのは、3番目の「意欲の低下」です。これは、普段からあまり行動的でなかったり外向的でなかったりするタイプの方には気づきにくい点です。人によっては「疲れているだけだろう」とか「忙しいから興味を持てないだけだろう」と思って見逃がしてしまうこともあります。感情や欲求だけでなく意欲も減退していないか、自分の心を注意して観察してみましょう。行動面に見られサインとしては、以下の3つがあります。上記の3点は、自分ひとりではなかなか気づきにくいかもしれません。特に1と2は、周囲の人がうつ病の初期症状を疑いはじめたときに挙げる筆頭の症状です。ちなみに2の「時間を守れなくなった」は、うつ病経験のある私の体感としては、時間の感覚が狂ったことに由来するように思われます。「ボーっとすることが増えた」せいもあるかもしれませんが、気がつくとあっという間に締め切りや約束の時間になって、慌てて支度を始めるといった感覚です。結果として遅刻が増えるという仕方で自覚されます。それでは、日常生活とは別に仕事で見られるうつ病の初期症状にはどのようなものがあるのでしょうか?下記に東邦大学医学部教授の坪井康次先生が監修した『患者のための最新医学 うつ病』をもとに、代表的と思われる症状を10個に厳選してまとめました。上記の10項目の数が多い人ほど、うつ病である可能性が高いと考えられます。こうした初期症状を放置しておくとどうなるのか、本当にそれは初期症状と言えるのかを判断する材料として、ここからは具体的な事例を見ていきましょう。なお、これらから紹介する事例は個人の特定を避けるため、趣旨を歪めない範囲で一部事実を変更していますので、ご承知おきください。事例のひとつ目は、初期症状を見過ごしたことでうつ病が重篤化した、私自身のケースです。私がうつ病にかかったのは、オーバーワーク(過労)の結果でした。ですが、「忙しくて疲れているのだろう」「通常の疲労の範囲だろう」と判断して、まとまった休みを取ることもなく仕事を続けていました。しかしあるときに、朝起きると身体を動かすことができないほどに疲れ切っていることに気づいたのです。少し休暇を取ったのですが、この段階までくると、休みを取った後ですら意欲が枯渇してしまい、掃除洗濯といった日常生活にまで支障をきたすようになっていました。もはやトイレや入浴すら面倒になるほどです。結果として、1年近い休職を余儀なくされました。仕事などの社会生活に若干の支障をきたす程度の「軽症うつ」の段階で対処しないと、私のように日常生活にも問題が起きて回復までに時間がかかる場合があります。逆に言うと、事例の2つ目として紹介したいのが、うつ病の初期症状だと思っていたら実は発達障害だったというケースです。以前私のいた職場には、軽度のADHDを抱えているけれど自分では気づいていないという方がいました。ADHDの症状の代表例として下記のようなものがあります(参考:田中康雄『大人のAD/HD』)。ご覧のとおり、うつ病の初期症状に似たものがありますよね。その方はご自身の障害を理解した上で仕事の進め方を工夫したり、同僚にADHDを開示することで配慮を受けたりすることで、問題解決に至りました。上記のように、うつ病の初期症状だと思っていたら、実は発達障害の性質のひとつだったというケースもあるのです。うつに限らず病気のときは適切に医療機関を頼ることが大切ですが、「風邪をひかないために、うがい・手洗いをする」ように、うつ病になる前にできるセルフケアもあります。それでは、うつの初期症状を感じはじめたときにできるセルフケアにはどのようなものがあるのでしょうか?この項目では特に有効なセルフケアの方法を7つ厳選して紹介いたします。睡眠障害が出るようになると、つい二度寝をしてしまったり、夜更かしをしてしまったりして、生活リズムが乱れてしまいます。日中も眠気を感じることが増えるでしょう。しかしそれによって生活リズムが崩れてしまうと、意識が朦朧とした中で仕事をしなくてはならなくため、ストレスが倍増します。睡眠不足を感じた際は、こまめに昼寝をすることで補いましょう。休むことは大切ですが、「休日は不規則に過ごす」のではなく、休日であってもできるだけ平日と同じ生活リズムを保つようにしてください。これには科学的な根拠があります。セロトニンには、精神を落ちつかせるだけでなく、痛みをやわらげる効果もあります。特に日光を浴びながら身体を動かせば目も覚めて、生活リズムも整ってくるでしょう。具体的な運動メニューとしては以下の3つがオススメです。上記を行うことで、血流がよくなり、頭が冴えてくるというメリットも期待できます。ストレスによる憂鬱感を払いたいという人は、ぜひ散歩や軽い運動を取りいれてみてください。うつ病の初期症状のひとつに、人と話すのが面倒になるというものがありました。その状態を維持していると、コミュニケーションがますます苦手になって、人と話しづらくなるという悪循環に陥るおそれがあります。とはいえ、初対面の人といきなり話をするというのは難しいものです。そこで、仲のいい身近な友達や家族に悩みを打ち明けて相談に乗ってもらうとよいでしょう。信頼できる人に話してみることで、自分の感情や考えを俯瞰的に見られるようになります。また、声を出すことで、身体があたたまると同時に自然と呼吸が深くなってくるので、心を落ちつけられるという効果があります。ひとりで抱え込まずに、身近な友人や家族にご自身の状態について相談してみてください。近年話題にのぼるうつ病の一種として、「冬季性うつ」と呼ばれるものがあります。冬季性うつは季節性情動障害(SAD)の一種で、秋から冬にかけて抑うつ状態が続くのが特徴です。要因としては、体内時計が狂う「概日リズム障害」が挙げられますが、根底にあるのは季節変化に伴う日照時間の減少です。この特に女性は男性の3倍近くかかりやすいと言われていますので、日に当たる時間が少なくなっていないか注意が必要です。(参考:「季節性感情障害(SAD)」Royal College of Psychiatrists)冬季性うつ病対策のためにも、意識的に日光を浴びる時間を増やすようにしましょう。湯船に浸かって体温を上げることで、不安や恐怖心を解消することができます。また、血流が良くなり酸素が頭にめぐるようになることで、うつ病の初期症状として見られがちな「ボーっとする」感覚を軽減する効果もあります。上述した冬季性うつ病対策としても有効なため、体温の下がりがちな冬などは特に湯船に浸かって温まる時間を作るようにしましょう。うつ病になる人は、自分が具体的に何にストレスを感じているのかを理解していないことがあります。ストレス源がわかっていれば対処が可能ですが、それが認識できていないために行き詰まってしまうのです。医療機関からも治療の一環として日記を書くことを勧められることがあり、一日の出来事を紙に書きだすことは、うつ病対策として有効な手段のひとつです。抑うつ感にお悩みの場合は、その日に起こった出来事や思ったことを紙に書きだしてみるとよいでしょう。うつ病の初期症状を感じている人の中には、自責感もあいまって「問題と向き合わないと」と気負ってしまう方がいるかと思います。しかし、常に自分を追い込んでいると、どうしても心身ともに疲れてしまう場面が出てくるものです。そうした事態を避けるためにも、ストレス源から距離を置くという選択肢を持っておくとよいでしょう。まとまった休暇が取れないようであれば、煩わしさを感じる人間関係から少し距離を取ってみるだけでもかまいません。本当に疲れ切ってしまう前に、ストレス源から離れる方法はないかを考えてみましょう。2015年12月に労働安全衛生法の一部改正が施行されて以来、ストレスチェック制度が導入されるなど、国が主導するかたちで職業生活面でのうつ病対策が進んでいます。この項目では、そうした企業で活用できるメンタル対策制度をご紹介します。ご自身の職場の制度を、ぜひご確認ください。なお、こうした制度がない場合や、あったとしても同僚などの例から効果が期待できない場合は、セルフケアも行いつつ、次章で述べるように病院を頼りましょう。産業医とは、労働者の健康管理に関して専門的な立場から助言や指導を行う医師のことです。常時50人以上の労働者を使用する事業所に1人以上、3,000人超の事業所では2人以上の産業医を選任しなければならないことが労働安全衛生法に定められています。(参考:厚生労働省「産業医について」)上記の条件を満たしていれば、あなたが勤めている企業にも産業医がいるはずですので、一度確認してみるとよいでしょう。ちなみに労働者が希望しない場合でも、後述するストレスチェックで「高ストレス」という結果が出た場合や、一定以上の長時間労働をしている場合には産業医面談を受ける必要が生じます。もし企業側から説明を求められても、個人情報保護の観点から共有してよいかを原則ご本人に確認することになります。料金等も発生しませんので、メンタルに不調を感じる方は産業医面談を希望するとよいでしょう。2015年の労働安全衛生法の改正により、ストレスチェックとは、ストレスに関する質問票(選択回答)に労働者が記入し、それを集計・分析することで精神状態を調べる検査です。(参考:厚生労働省「ストレスチェック制度導入ガイド」)セルフケアの項目で述べたように、メンタルに不調を抱えていても自分の状況やストレス源を把握できていないということは、往々にしてあります。ストレスチェックを通じて、ご自身のメンタルの状態を確認するようにしましょう。具体的なメニューは事業所によって異なるため確認が必要ですが、厚生労働省がメンタルヘルス対策に注力しはじめてから、コンプライアンスの一環として研修制度を行う企業も増えています。基本的には研修会社によるセルフケア講義やラインケア講習が中心になり、たいていは一般社員向けと管理職向けにわかれて実施されます。ぜひ社内に研修プログラムがないかを確認してみてください。これまでうつ病の初期症状へのセルフケア及び会社と関連する対応を中心に解説してきました。この章では、医療機関についてお伝えしておきます。セルフケアや会社提携の対応も大切ですが、専門医の判断を仰ぐことも重要です(そして次章で述べる休養も重要です)。うつ病になると、思考力と判断力が鈍ります。ご自身ではまだ大丈夫だと思っていても、専門家の目から見るとすぐに治療・療養した方がいいと判断される場合があります。診断を受けた段階で投薬や休職を提案されたときには、素直に従った方がよいでしょう。元の先生と違う方針を示された場合には、あなたが安心して治療を進められそうな方に従ってください。ただし一般論として、セカンドオピニオンでも治療の方針があまり変わらないようなら、多少納得できないところがあっても、元の方針に従うことをオススメします。また、行こうとしているところがきちんとした専門機関かどうかを確認してから診察を受けるようにしましょう。次に、うつの症状が悪化したときの対応についてお伝えします。実際にうつ病になって休職した私自身の回復プロセスを元に書いていきます。うつ病が悪化した方だけでなく、似た状況のご家族を持つ方の参考にもなるかと思います。休職する際には診断書が必要になりますので、病院から発行してもらうようにしてください。休職には、「有給休暇の残数を気にせずに療養に専念できる」という大きな利点があります。一度、仕事から距離を置いて、気持ちをリセットすることが大切です。有給休暇で休む際は、うつ状態であることは、上司や同僚には必ずしも伝えなくて大丈夫です。うつ病であることを言いたくないのなら、「体調不良で業務に支障が出ているから休みたい」とシンプルに伝えるとよいでしょう。この復職というのは、現職への復帰だけでなく、場合によっては転職を検討するという意味も含まれています。若い人を中心に広まっていると言われている「仮面うつ」や「現代型うつ病」のように、勤務地や働き方を変えることでうつ病が緩和される場合があります。うつ病を抱えている方の転職については、コラム「3,000人規模の事業所で実際に人事を担当していた私の視点から、転職を成功させるポイントについても解説しています。なお、自己判断で通院をやめたり怠薬をしたりすると、症状がぶり返してしまう可能性があります。必ず専門家の意見を仰ぎながら、復職や転職に向けた準備を進めるようにしましょう。うつ病の方の復職・転職活動は、それ以外の方に比べて考慮しなくてはならない点が多いです。復職であれば、復職後の業務量調整や異動申請などが焦点になります。転職であれば、一般枠と障害者枠のどちらを選ぶか、精神障害者福祉手帳を取得すべきかといった点を考える必要があるでしょう。そのようなときに、国の定める法律によって設けられている就労移行支援事業所のように、最低0円から復職支援や転職の手助けをしてくれる機関もありますので、一度調べてみてください。うつ病の初期症状から悪化した場合の対応策までを解説してきました。これは私自身が痛感したことでもあります。自分がうつ病になっていることを認めたくないと思う気持ちもあるかもしれませんが、やせ我慢を続けていると無理がたたって起きあがることすらできなくなる場合があるのです。しかし、このコラムが、仕事の場でうつ病の初期症状に悩んでいる方の助けになれば幸いです。さて、私たちキズキビジネスカレッジは、うつや発達障害の方のための、就労移行支援事業所です。就労移行支援事業とは、一般企業での就職や、仕事で独立する事を目指す障害者の方の、本人に適した職場への就職・定着を目的として行われる、障害福祉サービスの1つです。うつ病であることが診断書から明らかな場合などは、国の補償で最低0円から就労支援を受けられることもあります。キズキビジネスカレッジの特徴は、会計・ファイナンス、マーケティング、プログラミング、ビジネス英語などの高度で専門的なスキルを学べる講座やプログラムを用意していることです。少しでも気になる方は、【(c)

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