億男 ネタバレ 結末

億男になった一男.

(C)2019映画「億男」製作委員会【原作】 億男（文春文庫）[川村元気]【キャスト】 (一男)佐藤健/(九十九)高橋一生/(万佐子)黒木華/(あきら)池田エライザ/(十和子)沢尻エリカ/(百瀬)北村一輝/(千住)藤原竜也【監督】 大友啓史【脚本】 渡部辰城/大友啓史【劇場公開日】 2018年10月19日【DVDレンタル・動画配信日】 2019年5月8日【主題歌】 主題歌挿入【作品概要】 億男（おくおとこ）の紹介：2018年日本映画。兄の残した3,000万円の借金の返済に追われ、昼は図書館司書、夜はパン工場勤務と生活に追われる一男。そのため家族もバラバラで妻と娘とは別居状態。ある日、そんな一男が３億円の宝くじに当選するという夢のような出来事が起こりますが、それに困惑する一男は親友・九十九に相談を持ち掛けます。羽目を外してバカ騒ぎした一男と九十九でしたが、翌朝３億円と共に九十九の姿は消えていました。九十九の消息を探す一男が、次第に本当のお金の価値を見出していくという、お金エンターテイメント作品です。プロデューサーとしも活躍している川村元気の著書で2015年「本屋大賞」にノミネートされ、累計発行部数66万部を超えた「億男」の原作を「ここからは映画「億男」のネタバレを含んでいます。あらすじの結末まで解説していますのでご注意ください。目次夜のバーティー会場、煌びやかなネオンの中に、地味で場違いな男が紛れ込んでいます。それは一男（佐藤健）でした。落ち着かない様子で携帯電話を見ている一男に、一人の女性が近づき、あっという間に一男の携帯を取り上げ、お互いのLINEアドレスを勝手に交換してしまいます。困惑しながらも怒りをあらわにする一男ですが、その女性は一方的に「消去したら殺すよ！」と言い放ち、一男の前を離れます。一男の携帯電話に登録された女性の名前はあきら（池田エライザ）でした。一男とあきらのやりとりを見ていたパーティの主催者と思われる男が、一男の元に近づき「楽しんでる？」と声を掛けます。一男の親友・九十九（高橋一生）です。「まあまあ。」と愛想の無い返事をする一男を見て、九十九はその場を離れます。そして九十九は中央のステージに上がると、女性のハイヒールを取り上げ、そこになみなみと酒を注ぎます。片方の靴に注がれた酒を自分で飲み干した九十九は、一男を指さし、もう片方の靴の酒を飲むように煽ります。一男はそれを受けステージに上がると、酒を飲み干し、一気に盛り上がります。有頂天になる一男を確認した九十九は、パーティ会場を離れ、別室に移動するとその部屋にある大きな金庫を開け、その中に保管されている大量の札束を大きなカバンに詰め込み始めます。翌朝、床に倒れ込むように眠っていた一男が目を覚ますと、昨夜の盛り上がりが容易に想像できるパーティ会場に、たった一人取り残されており、他には誰もいませんでした。一男はあわてて九十九を探しますが、九十九の影も形もありませんでした。一男は九十九が大金をカバンに詰めていた部屋に行き、金庫の中を確認しますが、やはり大金は無くなっていました。携帯電話を取り出した一男は九十九に電話をかけますが、九十九が電話に出ることはありませんでした、行き詰った一男は、昨夜のパーティで一男の携帯電話に勝手にアドレスを登録したあきらのことを思い出し、あきらを呼び出した上で九十九の消息を尋ねます。しかし、あきらは九十九のことをほとんど知らず、昨夜のパーティーも友達にさそわれて行ったとのことでした。ただ、あきらのネットワークに、九十九の立ち上げたネットビジネス『バイカム』でのつながりを持つ百瀬（北村一輝）がいました。百瀬は九十九と共に『バイカム』を立ち上げた一人で、現在は九十九と別れ、独自で事業を立ち上げ、莫大な財を築いていました。百瀬を訪ねた一男は、百瀬とあきらに事の経緯を話し始めます。一男は兄の残した三千万円の借金を抱え、昼は図書館司書、夜はパン工場で勤務と、借金の返済に明け暮れる生活で、更にそれが元で妻子にも見放されて別居状態となっていました。妻の元にいる娘と久しぶりの二人の時間を過ごす一男でしたが、お金がなく、商店街のくじ引きの景品の自転車を物欲しそうに見る娘を見ても、何もしてあげることができません。そこへ一人の年配の女性が現れ、自分はいらないからと目の前のくじ引きの引換券を娘に手渡してくれました。くじ券を手にした娘は一男にくじ引きを託します。自転車を当てることを念じ、くじを回す一男でしたが、二人が手にしたのは数枚の宝くじでした。「当たるといいね。」と、娘に慰められ、一男は自宅に戻ります。一男が何の気なしに宝くじの当選結果を確認すると、何と一等の三億円に当選していました。一男は早速、銀行で現金に引き換えますが、その場で銀行員から高額当選者への注意点を執拗に聞かされます。更にネットに掲載されている、高額当選者の当選後の悲劇の人生を知り、不安を募らせます。落ち着かない一男は、部屋の片隅のアルバムを見つけ、それを開きます。そこで見つけた写真に写っていたのは親友の九十九でした。九十九とは大学時代、落語研究会で知り合い、それ以来の親友でしたが、長らく連絡が途絶えていました。久しぶりに九十九のことを思い出した一男は実に十年ぶりに九十九を訪ね、三億円の使い道を相談します。『バイカム』で成功を収め、億万長者になった九十九は、都心の大きなマンションに住んでいました。九十九は一男が銀行に預けた三億円を現金化させ、現金を目の前に並べて実物を確認するよう指示します。九十九の目の前に現金を並べた一男に対し、「ほとんどの人はお金のことを何も知らない。」と言い、「お金のことをもっとよく知るために、ます使ってみよう。」と、昨夜のパーティへの運びとなります。一男はこれら事の経緯を話し、九十九の消息を百瀬に尋ねます。百瀬は一男に、現在の九十九はいろんな事業に手を出して多額の借金を抱えている為、三億円は戻らないこと、金の価値は人が勝手に決めているだけで、金に翻弄されるのはバカげているということ、そして、九十九の行方は知らないことをを伝えます。百瀬から九十九の行方についての収穫を得られなかった一男は、あきらと別れ、翌日から『バイカム』のつながりから、九十九の過去を辿る調査を開始します。次に一男が訪れたのは、同じく『バイカム』でのつながりを持ち、現在、『ミリオネア・セミナー』という億万長者セミナーを開催する講師をしている人物でした。その千住（藤原竜也）も莫大な財を築いている一人でした。ここでも一男は、九十九や百瀬と同様の投げかけをされます。「本当のお金の価値をわかっている人はほとんどいない。だから自分のような口先三寸で人をペテンにかけるようなことをしていても、それに価値を感じてお金を出す人がいるならそれでいい。それがその人が決めたお金の価値なのだから。」と。そして千住も九十九の消息は知りませんでした。最後に一男が訪れたのは、同じく九十九と『バイカム』でのつながりを持ち、九十九の昔の恋人だったという十和子（沢尻エリカ）だった。十和子もやはり莫大な財を築いた一人だったが、九十九ではない一般の男性と結婚していた十和子が住んでいたのは、よくある公団住宅の一室でした。十和子は、自分も昔はお金に翻弄されていたが、お金はもちろんのこと、ファッションや食べる物にも全く興味がないと言う現在の旦那にめぐり逢い、お金の呪縛から解放され、穏やかな日々が送れている。とても幸せだ。と一男に告げます。やはりここでも、お金に翻弄されることの愚かさを思い知らされる一男でした。お金の本当の価値について混乱する一男は、九十九との学生時代の思い出に耽ります。落語研究会の入部を機に知り合った九十九は吃音が激しく、普段は流ちょうに話せないのですが、何故か落語の演目を語る時だけはとても流ちょうで、その語り口はとても魅力的なものでした。そんな一男と九十九は、モコッコへ旅行に出かけます。海外でのいろんなカルチャーショックを受ける中で、もともと株式の投資で既に億の資産を築いていた九十九は、お金の本当の価値を追求するため、事業を立ち上げる決断をし、その熱い思いを一男に語ります。一男が驚いたのは、その壮大な思いと共に、落語を演じる時と同じように、いつもの吃音が全くない九十九の流ちょうな語り口調でした。そんな九十九が親友のお金を持って逃げたということを、にわかに信じられず悶々とする一男でした。九十九が行方をくらましてしばらくしたある日、借金を返済することで、妻子との幸せが取り戻せると信じ続けている一男は、妻・万佐子（黒木華）の元を訪れます。そして自分は宝くじに当選し、今現在は手元にないが、もうすぐ手元に大金が入るため、借金を返してもう一度やり直そうと切り出します。しかし、万佐子は「あなたは何も分かっていない。借金であなたは本当の幸せの価値を見失ってしまった。もう元には戻れない。」と、一男に預けてあった離婚届けの提出をせがみます。お別れの前に、娘のバレエの発表会を見に行き、自分の愚かさを悔いて涙する一男でした。発表会の帰り、一男は一人呆然と電車の座席に座っていました。電車が駅に到着し、扉が開くと、一人の男が一男の膝の上に大きなかばんを置き、一男の隣に腰掛けます。一男がその男に目をやると、その男はなんと九十九だったのです。一男は取り乱すことなく九十九の話を聞きます。そして一男は、今回の九十九の行動が、一夜にして大金を手にした一男に訪れる、お金に翻弄される不幸を回避するための優しさであったことを知ります。そして九十九は、一男の「人生に必要なのは、欲するというエネルギーを持ち続ける為の少しのお金」という言葉を聞き、九十九は「自身が探し求めていた本当のお金の価値についての最後の答えが見つかった」と言い残し、再び去って行くのでした。残されたのは三億円の入ったかばんと一男だけでした。もう一度、目の前に三億円を並べて、お金を肌で感じた一男は、娘が欲しがっていた自転車を抱えて万佐子と娘の暮らすマンションを訪ねます。学校へ行こうと玄関を出た娘は自転車を見つけ、大喜びです。そしてその自転車に貼られていた「賞金で初めて買った買い物です」という一男のメモを見つけ、万佐子は全てを理解するところで物語は幕を閉じます。以上、映画「億男」のあらすじと結末でした。

映画のネタバレあらすじを結末まで解説映画「億男」のあらすじと結末をネタバレ解説。動画やキャスト紹介、レビューや感想も掲載。ストーリーのラストまで簡単解説します。

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